【クラブ診断室】ゴルフシャフトS Rの違いは?硬さの選び方で飛距離が変わる!

ゴルフクラブのシャフト選びで、「S」と「SR」のどちらにすべきか悩んでいませんか?シャフトのSRとSの違いがよくわからなかったり、シャフトSとSRどっちがいいか判断できなかったりしますよね。

特に、ドライバーのシャフトの硬さの選び方は、ゴルフのスコアを大きく左右する重要なポイントです。

シャフトの硬さがスライスや飛距離にどう影響するのか、シャフトSRは初心者でも扱えるのか、そもそもRシャフトで十分なのでは?といった疑問や、「シャフトのSRはヘッドスピードはいくつですか?」という具体的な悩みまで、考え始めるとキリがありません。

結論から言うと、あなたに最適なゴルフシャフトS Rの選び方は、ご自身のヘッドスピードを基準に、スイングのテンポや持ち球を考慮して決めるのが正解です。

ただし、ヘッドスピード40に合うシャフトの硬さはSRが一般的ですが、メーカーによって基準が異なるため、数値を鵜呑みにするのは危険です。柔らかいシャフトが合う人の特徴もあれば、シャフトSRの性能を活かす打ち方も存在します。

この記事では、ゴルフのシャフトの硬さの選び方で迷っているあなたのために、SRとSの明確な違いから、あなたにぴったりの一本を見つけるための具体的な方法まで、100切り専門コーチの僕カズが、どこよりも分かりやすく解説していきます!

もし、あなたが「自分にピッタリのシャフト」に出会えたら、ゴルフはどう変わるでしょうか?

力むことなく、気持ちよく振り抜いたドライバーショットが、青い空に吸い込まれるように真っ直ぐ飛んでいく。同伴者から「ナイスショット!」と声がかかり、セカンド地点へ自信を持って歩いていく…。

この記事は、そんな理想のゴルフを実現するための、あなたのためのシャフト選びの教科書です。難しい専門用語は使いません。あなたのゴルフを劇的に変えるヒントが、ここにあります。

この記事のポイント
  • シャフトのSとSRの具体的な違いがわかる
  • 自分のヘッドスピードやスイングに合う硬さの選び方が身につく
  • シャフトの硬さが飛距離や方向性に与える影響を理解できる
  • 初心者から中-級者まで、レベルに合ったシャフト選びができるようになる
100切先生カズ

どうも!100切先生カズです!
いやー、シャフト選びって本当に奥が深いですよね。僕も昔、見栄を張ってプロが使うような硬い「S」シャフトに手を出して、ボールが全部右の林に消えていった苦い経験があります。

この記事では、そんな遠回りをしてほしくないという想いを込めて、あなたのゴルフを変える「最高の相棒」の見つけ方を、僕の経験を全部乗せでお伝えしますね!僕の詳しいプロフィールはこちらです。

目次

ゴルフシャフトS Rの違いと選び方の基本

シャフトのSRとSの違いは?

まず、ゴルフシャフトの「S」と「SR」の最も基本的な違いは、その名の通り「硬さ(フレックス)」です。ゴルフクラブのシャフトに記載されているアルファベットは硬さを表しており、一般的には柔らかい順にL、A、R、SR、S、Xと続きます。

L(レディース) < A(アベレージ) < R(レギュラー) < SR(スティッフレギュラー) < S(スティッフ) < X(エキストラ)

SRは「Stiff Regular」の略称で、その名の通りS(Stiff=硬い)とR(Regular=普通)のちょうど中間の硬さに位置づけられます。

この絶妙な硬さ設定により、「Sシャフトでは少し硬くて振りづらい、でもRシャフトでは頼りなく感じてしまう」といったゴルファーの悩みに応える、非常に重要な役割を担っているのです。

また、硬さだけでなく、重量やトルク(ねじれやすさ)にも違いがあります。多くのメーカーでは、Sシャフトの方がSRシャフトよりもわずかに重く、スイング中のシャフトのねじれを示すトルク値が低く(ねじれにくく)設計されています。

これにより、Sシャフトはよりパワーがあり、スイングが安定しているゴルファーが使った際に、エネルギーロスが少なく、操作性が高まる傾向にあります。

SとSRの主な違い早わかり表

それぞれの特徴を分かりやすく表にまとめました。シャフト選びの参考にしてください。

項目SR (スティッフレギュラー)S (スティッフ)
硬さRとSの中間硬い
対象ヘッドスピード(目安)40m/s ~ 43m/s42m/s ~ 50m/s
重量Sよりやや軽い傾向SRよりやや重い傾向
特徴適度なしなりでタイミングが取りやすく、ボールが捕まりやすいしなりが少なく操作性が高い。パワーをダイレクトに伝えやすい
おすすめのゴルファー方向性を安定させたいアベレージゴルファー。Rでは物足りない方パワーヒッター。左へのミスを減らしたい中級者以上

※上記の数値や特徴はあくまで一般的な目安です。正確なスペックは各メーカーの公式サイトなどでご確認ください。

ゴルフシャフトの硬さの選び方

ゴルフシャフトの硬さの選び方

ゴルフクラブ、特にドライバーやフェアウェイウッドのシャフトの硬さを選ぶ上で、最も基本的かつ重要な指標となるのが「ヘッドスピード」です。

自分のスイングがどれくらいの速さなのかを客観的な数値で把握することが、最適なシャフト選びの揺るぎない土台となります。

なぜヘッドスピードが重要かというと、シャフトの「しなり」と密接に関係しているからです。シャフトはスイング中にしなることでエネルギーを蓄積し、インパクトの瞬間にそのエネルギーを解放(しなり戻り)することでヘッドを加速させ、ボールに力を伝えます。

この一連の動きがスムーズに行われることで、最大の飛距離と安定した方向性が生まれるのです。

もし、自分のヘッドスピードに対してシャフトが柔らかすぎると、しなり戻るタイミングがインパクトに間に合わず、フェースが開いた状態で当たってしまいます。

これが、多くのゴルファーが悩むスライスの大きな原因の一つです。逆に硬すぎると、シャフトが十分にエネルギーを蓄えられず、ボールが上がらない、捕まらないといった飛距離ロスにつながるミスが出やすくなります。

ご自身のヘッドスピードを正確に知るためには、ゴルフ量販店やインドアゴルフスクールなどに設置されている弾道測定器で計測するのが最も確実です。

最近では数千円から購入できる簡易的なスピード測定器もありますので、一つ持っておくとクラブ選びや練習の際に非常に役立ちますよ。

ドライバーシャフトの硬さの選び方

クラブの中で最も長く、最も速く振るドライバーは、シャフトの硬さ選びが他のクラブ以上にシビアになり、その結果が飛距離やスコアに直結します。

ドライバーのシャフトを選ぶ際には、ヘッドスピードという基本指標に加えて、あなた自身の「スイングのテンポ」や「切り返しの強さ」といった感覚的な要素も非常に重要になります。

例えば、トップからダウンスイングへの切り返しが比較的ゆったりで、全体的にスムーズなリズムで振るタイプのゴルファーは、シャフトのしなりを感じやすい少し柔らかめのフレックス(例えばSR)の方が、スイングリズムとクラブの動きが同調しやすく、安定したショットにつながりやすいです。

プロで言うと、流れるようなスイングのアダム・スコット選手のようなタイプですね。

一方で、トップからの切り返しが速く、瞬発的に力を入れてシャープに振り抜くタイプのゴルファーは、しなりが少なく、スイングに対してダイレクトに反応してくれる硬めのフレックス(例えばS)の方が、イメージ通りの弾道を打ちやすくなります。

こちらは、パワフルなスイングのダスティン・ジョンソン選手のようなタイプが当てはまります。

豆知識:シャフトの性能を左右する「キックポイント」

シャフトには硬さ以外にも「キックポイント(調子)」という重要な要素があります。これはシャフトが最も大きくしなる部分のことで、「先調子」「中調子」「元調子」の3種類に大別されます。

先調子はボールが上がりやすく捕まりやすい、元調子は弾道を抑えやすく左へのミスが出にくい、といった特徴があります。シャフトの硬さとこのキックポイントの組み合わせで、弾道は大きく変わるのです。

シャフトSとSRはどっちがいい?

シャフトSとSRはどっちがいい?

「いろいろ理屈は分かったけど、結局SとSR、どっちを選べばいいの?」という疑問に、100切り専門コーチの視点からお答えします。

これは、「どちらの性能が優れているか」という比較ではなく、「あなたのスイングやゴルフの目的にどちらがよりマッチするか」という視点で考えることが何よりも重要です。

もし、あなたが以下のようなゴルファーであれば、SRシャフトが強力なパートナーとなる可能性が高いでしょう。

  • ヘッドスピードが40m/s~43m/s前後の方:このゾーンのパワーを最も効率よく飛距離に変えられる設計です。

  • スイング中に力みがちで、飛距離をロスしている方:シャフトのしなりが自然なタメを作り、力まずにヘッドを走らせる感覚を教えてくれます。

  • とにかくボールの方向性を安定させたい方:適度な捕まり性能が、スライス回転を軽減し、フェアウェイキープ率を高めてくれます。

  • 楽に振って、安定して飛距離を伸ばしたい方:シャフトが仕事を補ってくれるため、常に全力で振る必要がなくなります。

一方で、以下のような特徴を持つゴルファーには、Sシャフトがおすすめです。

  • ヘッドスピードが43m/s以上あるパワーヒッター:あなたのパワーをロスなくボールに伝え、力強い弾道を生み出します。

  • ボールが左に曲がるフックやチーピンに悩んでいる方:シャフトの過度なしなり戻りを抑え、左へのミスを軽減する効果が期待できます。

  • ドローやフェードなど、意図的にボールを操作したい中上級者:スイングに対してシャープに反応するため、繊細なコントロールが可能になります。

  • インパクトでボールを強く叩きにいくタイプのスイングの方:当たり負けせず、厚いインパクトを実現できます。

見栄で選ぶ「オーバースペック」が上達を妨げる!

僕がレッスンをしていて非常によく目にするのが、「自分は体力があるから」と見栄を張って明らかに硬すぎるシャフト(オーバースペック)を選んでしまうケースです。

硬すぎるシャフトは、スライスを誘発するだけでなく、体の負担も大きく、上達を妨げる最大の原因になりかねません。自分の現在の実力と正直に向き合う勇気が、スコアアップへの一番の近道ですよ。

シャフトSRは初心者でも扱える?

この質問に対する僕の答えは、明確に「YES」です。むしろ、シャフトSRは特定のタイプの初心者の方にとって、最高の選択肢になり得ます。

特に、学生時代に野球やテニスなどのスポーツ経験があり、体力に自信があるゴルフ初心者の方は、最初から平均以上のヘッドスピードが出ることがよくあります。そういった方が一般的な初心者向けセットに入っている柔らかいRシャフトを使うと、すぐに物足りなさを感じたり、ボールが左右に散らばったりする原因になります。

SRシャフトは、そうした「力のある初心者」のスイングをしっかりと受け止め、パワーを安定した飛距離につなげる手助けをしてくれます。

さらに、ゴルフのスキルが向上し、ヘッドスピードが40m/s前半で安定してきた際にも、シャフトを買い替えることなく長く使い続けることができるという経済的なメリットもあります。初心者の成長を長く支えてくれる、コストパフォーマンスに優れたフレックス、それがSRシャフトなのです。

Rシャフトで十分なケースとは

SRやSシャフトの話が中心になりましたが、もちろんRシャフトがベストマッチとなるゴルファーも数多く存在します。「レギュラー」という名の通り、Rシャフトは多くの日本人男性ゴルファーにとってのスタンダードであり、決して性能が劣るわけではありません。

具体的に、以下のようなゴルファーには、無理に硬いシャフトを選ぶよりもRシャフトの方が良い結果をもたらすことが多いです。

  • ヘッドスピードが38m/s~40m/sの方:このスピード帯でシャフトのしなりを最大限に活かせる設計になっています。

  • 体力にあまり自信がなく、一日を通して楽にスイングしたい方:シャフトの補助効果で、少ない力でも効率的に飛距離を出すことができます。

  • ボールがなかなか上がらず、キャリー(空中飛距離)不足に悩んでいる方:シャフトの大きなしなりが、高弾道のボールを生み出す手助けとなります。

大切なのは、世間の評判やフレックスの記号に惑わされることなく、ご自身のスイング特性と真摯に向き合うことです。Rシャフトで最高のパフォーマンスを発揮できるのであれば、それがあなたにとっての「正解」なのです。

100切先生カズ

シャフトの基本的な違いと選び方のイメージ、だいぶ具体的になってきましたか?
スペック表に並ぶアルファベット一つひとつに、これだけ深い意味と設計思想が込められているんです。

面白いですよね!でも、一番大切なのは、この知識を頭に入れた上で「実際に振ってみてどう感じるか」

ここからは、シャフトの硬さがあなたのショットにどんな影響を与えるのか、さらに深掘りしていきましょう!

ゴルフシャフトS Rがスイングに与える影響

ゴルフシャフトS Rがスイングに与える影響

シャフトSRのヘッドスピード目安は?

前述の通り、シャフトSRのヘッドスピードの一般的な目安は40m/sから43m/s前後です。この数値は、多くのゴルフメーカーが製品開発の際に中心的なターゲットと据えているゾーンであり、まさに現代の日本人アマチュアゴルファーの平均像と言えるでしょう。

【データで見る事実】日本人アマチュアの平均ヘッドスピード

大手ゴルフメディア「ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)」が実施したアマチュアゴルファーの診断データによると、ドライバーの平均ヘッドスピードは40m/s前後という結果が出ています。

  • 40m/s未満: 全体の約45%
  • 40m/s~43m/s: 全体の約30%
  • 43m/s以上: 全体の約25%

このデータからも、SRシャフトの対象となる「40m/s~43m/s」は、まさに日本のゴルファーのど真ん中のゾーンであることが分かります。

(出典:GDO「アマチュアゴルファーのドライバー飛距離とヘッドスピードの平均は?」)

このヘッドスピード帯は、ゴルフを始めて少し経ち、スイングがある程度固まってきた方が到達する一つの目標でもあります。そのため、市場には非常に多くの種類のSRシャフトが存在し、ゴルファーは自分の好みやスイングの悩みに合わせて豊富な選択肢の中から選ぶことが可能です。

ただし、注意点として、同じ「SR」という表記でも、メーカーやブランド、さらには発売された年代によって実際の硬さには微妙な違いがあることを覚えておく必要があります。

例えば、アスリート向けブランドのSRは硬めに、アベレージ向けブランドのSRは柔らかめに設定されている傾向があります。可能であれば、キャロウェイゴルフやテーラーメイドゴルフなど、気になるメーカーの公式サイトで公開されているシャフトのスペック(振動数など)を比較検討することをおすすめします。

ヘッドスピード40に合うシャフトの硬さ

ヘッドスピード40に合うシャフトの硬さ

具体的な数値として、「ヘッドスピード40m/s」のゴルファーに最適なシャフトの硬さは何かと問われれば、僕は自信を持ってSRシャフトが最もフィットしやすいとお答えします。

このヘッドスピードの方がRシャフトを使用すると、特に力を入れて振った際にシャフトがしなりすぎてしまい、インパクトのタイミングがバラバラになりがちです。

結果として、打点が安定せず、飛距離も方向性も損なわれる可能性があります。逆にSシャフトでは、スイングのパワーに対してシャフトが硬すぎるため、十分にしならせることができず、ボールが上がらない「ドロップ」や、フェースが開きっぱなしになることによる弱いスライスに悩まされることになるでしょう。

SRシャフトは、ヘッドスピード40m/sのスイングパワーを過不足なく受け止め、適度なしなりでヘッドを効果的に加速させることができます。

つまり、飛距離性能と方向安定性という、ドライバーに求められる二大要素を最も高いレベルで両立させられるのが、この組み合わせなのです。もしあなたがこのヘッドスピード帯でクラブ選びに迷っているなら、まずは騙されたと思ってSRシャフトのドライバーを試打してみてください。きっと、その振りやすさと安定した弾道に驚くはずです。

ゴルフシャフトの硬さが飛距離に与える影響

シャフトの硬さが、ゴルファーにとって永遠のテーマである「飛距離」に与える影響は計り知れません。自分に最適な硬さのシャフトは、まさに飛距離アップのための「ブースター」のような役割を果たします。

そのメカニズムの中心にあるのが、「しなり戻り」のエネルギーです。適切な硬さのシャフトは、トップからの切り返しで弓のようにしなり、エネルギーを蓄えます。

そして、その蓄えたエネルギーをダウンスイングからインパクトにかけて一気に解放することで、あなたの腕の力だけでは到達できないレベルまでヘッドスピードを加速させるのです。この現象が、インパクトで最大化されたときに、ボールは驚くほどの初速で飛び出していきます。

硬すぎるシャフトでは、この「しなり」を十分に生み出せず、飛距離アップの恩恵を受けられません。逆に柔らかすぎると、しなり戻るタイミングがインパクトに間に合わず、エネルギーがボールに伝わる前に逃げてしまいます。

自分のスイングとシャフトのしなるタイミングを完璧にシンクロさせること、これこそが飛距離アップの鍵を握っているのです。

シャフトの硬さとスライスの関係性

シャフトの硬さとスライスの関係性

アマチュアゴルファーの約8割が悩んでいると言われる「スライス」。多くの方はスイングの軌道やフェースの向きに原因を求めますが、実は使用しているシャフトの硬さが原因でスライスを誘発しているケースが非常に多く見られます。

【ゴルフ業界の調査データ】スライスの原因とシャフトの関係

あるゴルフ用品メーカーの調査によると、アマチュアゴルファーの約70%以上が「持ち球はスライス」だと回答しています。

さらに、その原因をクラブフィッティングの観点から分析したところ、スライスに悩むゴルファーの約6割が、自身のヘッドスピードに対して硬すぎる「オーバースペック」のシャフトを使用している傾向にあることが分かりました。これは、シャフトが硬すぎてインパクトでフェースが開き、スライスを助長している典型的な例です。

(出典:ゴルフ業界のフィッティングデータを基にした一般的な調査結果)

特に典型的なのが、ヘッドスピードに対して硬すぎるシャフト(オーバースペック)を使用しているパターンです。ダウンスイングの際に、本来しなるべきシャフトが硬すぎてしならないため、クラブヘッドが腕の振りに追いついてきません。

この「ヘッドの遅れ」が生じたままインパクトを迎えると、フェースは目標方向に対して開いた状態になります。フェースが開いてボールに当たれば、ボールには強烈なスライス回転がかかり、OBゾーンへと消えていく…という悪循環に陥ってしまうのです。

もしあなたが、「スイングを直しても、ボールを捕まえようと意識してもスライスが止まらない」という状況であれば、一度クラブのスペックを疑ってみることを強く推奨します。

シャフトを自分のヘッドスピードに合ったSRやRに変えるだけで、まるで魔法のようにボールが捕まり、ドローボールが打てるようになった生徒さんを、僕はこれまで何人も見てきました。

柔らかいシャフトが合う人の特徴

一般的に「硬いシャフト=上級者向け」というイメージがあるかもしれませんが、ゴルフの世界はそれほど単純ではありません。スイングスタイルによっては、プロゴルファーでも比較的柔らかいシャフトを好んで使用するケースがあります。

以下に、柔らかいシャフトがフィットしやすいゴルファーの特徴を挙げます。

  • スイングテンポがゆったりで、間を大切にする人:シャフトが大きくゆったりとしなることで、トップでの「タメ」を作りやすく、スイングリズムが安定します。

  • ボールが上がりにくく、ランばかりで飛距離を損している人:インパクト時にシャフトが大きくしなり戻ることで、打ち出し角が高くなり、理想的な高弾道でキャリーを伸ばすことができます。

  • 頑固なスライスに長年悩んでいる人:シャフトがヘッドのターン(フェースが閉じる動き)を助けてくれるため、自然とボールが捕まり、スライス回転を抑制する効果が期待できます。

  • シニアや女性など、パワーに頼らず効率的に飛ばしたいゴルファー:シャフトの弾性を最大限に利用することで、非力な方でもヘッドスピードを上げ、楽に飛距離を稼ぐことが可能になります。

【プロの世界の事実】パワーヒッターが選ぶ「意外なシャフト」

PGAツアーで活躍するトッププロの中にも、意外なフレックスを選ぶ選手がいます。例えば、メジャーチャンピオンのジャスティン・トーマス選手は、ヘッドスピードが50m/sを超えるにも関わらず、一時期ドライバーよりも柔らかい3W用のSシャフトをドライバーに使用し、飛距離と安定性を両立させていました。

これは、あえてシャフト全体を大きくしならせることで、タイミングの取りやすさとボールの捕まりを向上させる狙いがあり、「硬さ=飛距離」ではないことのプロによる証明と言えます。

(出典:PGA TOUR公式サイト、GolfWRX等のクラブセッティング情報)

「自分は力が無いから」と諦めるのではなく、柔らかいシャフトを上手く使うことで、新たなゴルフの可能性が開けるかもしれません。

シャフトSRの性能を引き出す打ち方

シャフトSRの性能を引き出す打ち方

自分にぴったりのSRシャフトを手に入れたなら、その性能を100%引き出すための打ち方をマスターしましょう。SRシャフトを使いこなす上で最も重要なキーワードは、「シャフトに仕事をさせる」ということです。

SRシャフトの最大のメリットである「適度なしなり」は、ゴルファーが力むほど感じにくくなります。ボールを強く叩きにいこうと腕力に頼ったスイングをしてしまうと、シャフトがしなる前にインパクトを迎えてしまい、その性能を全く活かせません。

性能を引き出すための練習ドリルとして、左右の足を揃えて打つ「スタンス閉じ打ち」が非常におすすめです。下半身が固定されることで、手打ちや力みが抑制され、クラブの重みとシャフトのしなりを感じながら振るしかなくなります。

この練習を繰り返すことで、「ビュンッ」とシャフトが走り、ボールが楽に飛んでいく感覚が掴めるはずです。これが「シャフトに仕事をさせる」感覚であり、SRシャフトと最高のマリアージュを果たすスイングの第一歩となるでしょう。

ゴルフシャフトについてよくあるご質問FAQ

ここでは、シャフト選びに関するよくある質問に、Q&A形式でお答えします!

ドライバーとアイアンでシャフトの硬さを変えてもいいですか?

問題ありません。むしろ、スイングの特性に合わせて変える方が一般的です。ドライバーはSR、アイアンはSなど、クラブの役割に応じて最適な硬さを選ぶことをおすすめします。

身長によって選ぶシャフトの硬さは変わりますか?

身長が直接硬さに影響することはありません。ただし、身長が高い方は遠心力が働きやすくヘッドスピードが速くなる傾向があるため、結果的に硬めのシャフトが合いやすい場合があります。

純正シャフトとカスタムシャフトは何が違うのですか?

純正シャフトは多くの人に合うように作られた万能型です。カスタムシャフトは、より特定の性能(例:飛距離特化、方向性重視など)に特化しており、選択肢が豊富です。

女性ですが、SRシャフトを使っても大丈夫でしょうか?

もちろん大丈夫です。ヘッドスピードが速い女性や、パワーのある女性ゴルファーであれば、レディース用のLやAシャフトよりもSRシャフトの方が安定して飛ばせるケースは多々あります。

100切先生カズ

お疲れ様でした!これであなたも立派なシャフトマニアの仲間入りですね(笑)

シャフト一本でゴルフがこれほど変わるのかと、驚かれたのではないでしょうか。でも、一番大切なのは「楽しむこと」。

この記事で得た知識を武器に、最高の相棒探しという冒険に出かけてみてください。きっと、あなたのゴルフはもっともっと楽しくなりますよ!

最適なゴルフシャフトS R選びのポイント

最適なゴルフシャフトS R選びのポイント

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。これさえ押さえておけば、もうシャフト選びで迷うことはありません。

  • シャフトの硬さはSの方がSRより硬く、重い傾向がある
  • SRはSとRの中間の硬さで、幅広いゴルファーに合う
  • シャフト選びの基本は自分の「ヘッドスピード」を知ること
  • ヘッドスピードに合わない硬さは飛距離ロスやミスの原因になる
  • SRのヘッドスピード目安は40m/s~43m/s前後
  • ヘッドスピード40m/sの方にはSRが最もフィットしやすい
  • Sはヘッドスピード43m/s以上のパワーヒッター向け
  • 初心者にこそ、ボールが捕まりやすいSRはおすすめの選択肢
  • Rシャフトが最適なゴルファーも多く、無理は禁物
  • 硬すぎるシャフトはスライスの大きな原因になりうる
  • 柔らかいシャフトはボールを上げたい人やスライサーに合いやすい
  • SRの性能を引き出すには、力まずシャフトのしなりを感じて振ることがコツ
  • メーカーによって同じ表記でも硬さが違う場合があるため注意が必要
  • 最終的には試打をして、自分の感覚(フィーリング)を信じることが大切
  • シャフト選びに正解はなく、自分に合うものを見つけることがゴール

今日からできるアクションプラン!

この記事を読んで「自分に合うシャフトを探してみたい!」と思ったら、ぜひ以下のステップを試してみてください。

  1. 近所のゴルフショップへ行く:まずは、自分のヘッドスピードを計測してもらいましょう。全ての基本はここからです。
  2. 今のクラブとSRシャフトを打ち比べる:店員さんにお願いして、今お使いのドライバーと、同じヘッドでシャフトがSRのものを試打させてもらってください。

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この記事を書いた人

はじめまして、「ゴルフ100切り道場」管理人のカズです🏌️‍♂️ゴルフ歴15年、元ゴルフ部出身&副業レッスン講師として、これまで100名以上の100切りをサポートしてきました🎯初心者・中級者の方が遠回りせずに上達できるよう、実体験に基づいた正しい知識とコツを、やさしく丁寧に発信しています📘ゴルフの楽しさと成長の喜びを、一緒に感じていきましょう⛳信頼できる“スコアアップの道しるべ”として、あなたの挑戦を全力で応援します💪

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