ゴルフクラブのシャフト選びで、頭を悩ませていませんか?ゴルフショップに行けば、ゴルフシャフトメーカーの種類はたくさんあるし、ゴルフシャフト一覧を見ても専門用語だらけで、特にシャフトのSとSRとRの違いは?なんて、ちんぷんかんぷんですよね。
結論からお伝えすると、あなたに最適なゴルフクラブシャフトは、ご自身のヘッドスピードやスイングのクセを正しく理解することで必ず見つかります。ただし、ただ人気だからとゴルフシャフトメーカーランキング上位のモデルを選んだり、ヘッドスピード40に合うシャフトの硬さはこれ、といった情報だけで判断したりするのは注意が必要です。
この記事では、ゴルフクラブのシャフト素材の基本から、ゴルフシャフトの硬さの選び方、さらにはゴルフクラブのシャフト交換をゴルフシャフト専門店や、中古シャフトをゴルフパートナーやゴルフ5で探す際のコツまで、あなたのゴルフを変える一本を見つけるための全てを徹底解説しますね。
- シャフトの硬さや重さなど基本的な選び方の基準がわかる
- 自分のスイングに合ったシャフトの特性(素材・キックポイント)を判断できる
- 主要なシャフトメーカーの特徴と人気モデルを比較検討できる
- 中古シャフトの購入やシャフト交換で失敗しないためのポイントが身につく

どうも!100切先生カズです!いやー、僕も昔は自分に合わないオーバースペックなシャフトを使って、「なんで飛ばないんだー!」って一人で悩んでいました(笑)
でも、シャフト一本でゴルフが劇的に変わることを知ってからは、もうクラブ選びが楽しくて仕方ないんです。この記事では、僕がたくさんの生徒さんのスイングを見てきた経験を元に、あなたの悩みを解消するお手伝いを全力でさせていただきます!
失敗しないゴルフクラブシャフトの選び方


シャフトはゴルフクラブの「背骨」とも言える非常に重要なパーツです。ヘッドの性能を最大限に引き出すも殺すも、すべてはシャフト次第。まずは、シャフト選びで絶対に外せない基本的な知識から、一緒に見ていきましょう。ここを理解するだけで、クラブ選びの精度が格段に上がりますよ。
ゴルフクラブのシャフト素材と特徴
まず、ゴルフクラブのシャフト素材には、大きく分けて「スチール」と「カーボン」の2種類があります。この2つは全く性格が異なるため、それぞれの特徴を深く理解することが、シャフト選びの成功への第一歩になります。
スチールシャフト
スチールシャフトは、その名の通り金属(鋼)で作られており、主にアイアンやウェッジに使用されます。最大のメリットは、ねじれに強く、ダウンスイングでヘッドが暴れにくい点です。これにより、ショットの方向性が非常に安定しやすくなります。
打点のブレにも比較的強く、インパクトでボールを厚く捉える感覚を掴みやすいのも特徴です。また、カーボンに比べて価格が安いのも魅力の一つでしょう。一方で、重量が重いため、パワーがないゴルファーやスイングスピードが遅めの方にとっては振り切るのが難しく、飛距離が出にくいという側面も持ち合わせています。
カーボンシャフト
カーボンシャフトは、炭素繊維をシート状にして何層にも巻き固めて作られています。設計の自由度が非常に高く、軽量でありながら「しなり」を大きく使えるのが最大の特徴です。このしなり戻りをうまく使うことで、非力なゴルファーでもヘッドスピードを上げやすく、飛距離を大きく伸ばすことが可能です。
ドライバーやフェアウェイウッドでは、現在ほとんどのクラブでカーボンシャフトが採用されています。技術の進歩は目覚ましく、最近では重量級のカーボンシャフトや、スチールに近い安定性を持つアイアン用カーボンシャフトも開発され、多くのゴルファーの選択肢となっています。
【豆知識】シャフトの性能を決めるもう一つの要素「キックポイント」
シャフトには「キックポイント(調子)」と呼ばれる、スイング中に最も大きくしなる部分があります。「先調子」はヘッド側がしなりボールが上がりやすく、「元調子」は手元側がしなり弾道を抑えやすい特徴があります。これもシャフトの性格を決める重要な要素なので、覚えておくと良いでしょう。
ゴルフクラブシャフトの硬さを知る


シャフト選びで最も多くのゴルファーを悩ませるのが、「硬さ(フレックス)」ではないでしょうか。シャフトのパッケージや本体には「S」や「R」といったアルファベットが記載されていますが、これが硬さを表す重要な指標です。
シャフトは、スイング中にしなることでパワーを溜め込み、インパクトでそれを解放することでボールを遠くへ飛ばす、バネのような役割を担っています。この「しなり」の量が、シャフトの硬さによって大きく変わってきます。
自分のスイングの速さ(ヘッドスピード)に対してシャフトが硬すぎると、バネを十分に曲げることができず、ボールが右に飛びやすくなったり(スライス)、飛距離をロスしたりします。
逆に柔らかすぎると、バネがしなりすぎて戻りきらないうちにインパクトを迎えてしまい、ボールが左に飛んだり(フック)、弾道が安定しなくなったりするのです。まさに、自分に合った硬さを見つけることがナイスショットへの鍵となります。
ゴルフシャフトの硬さ選び方のコツ
では、具体的にどのようにゴルフシャフトの硬さ選び方を進めれば良いのでしょうか。最も信頼できる客観的な基準は、やはり「ヘッドスピード」です。多くのゴルフショップには無料でヘッドスピードを計測できるシミュレーターが設置されていますので、まずは自分の数値を正確に把握することから始めましょう。
自分のヘッドスピードが分かったら、それを基に各シャフトメーカーが公表している推奨範囲を参考にします。しかし、ここで一つ大きな注意点があります。実は、フレックスの硬さ基準はメーカー間で統一されておらず、A社の「S」とB社の「S」では全く硬さが違う、なんてことは日常茶飯事なのです。
そのため、数値はあくまで参考程度と考え、最終的には必ず実際に試打をして、「自分が気持ちよく振り切れるかどうか」を最も大切な基準にしてください。「ムチのようにしなる感覚」や「クラブの重みを感じる感覚」を頼りに、最もタイミングが取りやすいと感じるものが、あなたに合った硬さと言えます。
【業界の事実】要注意!同じ「S」でも硬さはこんなに違う
シャフトの客観的な硬さを示す指標に「振動数(cpm)」という数値があります。これは1分間にシャフトが何回振動するかを計測したもので、数値が高いほど硬いことを意味します。
驚くべきことに、この振動数にはメーカー間の統一基準が存在しません。あるクラブフィッティング専門店の計測データによると、以下のような逆転現象が頻繁に起こります。
- A社の「S」フレックスの振動数:255 cpm
- B社の「S」フレックスの振動数:265 cpm
- C社の「X」フレックスの振動数:262 cpm
この場合、B社の「S」はC社の「X」よりも硬いということになります。このように、アルファベット表記はあくまで「そのメーカー内での相対的な硬さ」を示すものに過ぎません。カタログスペックだけで判断せず、実際に試打して自分の感覚を確かめることがいかに重要かを示す、動かぬ証拠と言えるでしょう。
シャフトのSとSRとRの違いは?


男性用ゴルフクラブで最も一般的な硬さが「S」「SR」「R」の3種類です。シャフトのSとSRとRの違いは?という疑問にシンプルにお答えすると、硬い順に S > SR > R となります。それぞれの特性をもう少し詳しく見てみましょう。
フレックス表記 | 名称 | 主な対象ゴルファー(ドライバーのヘッドスピード目安) | 特徴 |
---|---|---|---|
R | レギュラー | 38m/s ~ 42m/s | 最も標準的な硬さ。アベレージゴルファー向けで、シャフトのしなりを感じやすく、適度なしなりでボールを捕まえやすい。 |
SR | スティッフ・レギュラー | 40m/s ~ 45m/s | RとSの中間の硬さ。Rでは少し物足りなく感じ、Sではハードだと感じる体力のあるゴルファーに最適。安定性と飛距離を両立。 |
S | スティッフ | 43m/s ~ 48m/s | 硬めの設定。ヘッドスピードが速く、パワーのあるゴルファー向け。叩きにいってもシャフトが暴れず、左へのミスを軽減できる。 |
このように、ヘッドスピードが上がるにつれて、より硬いシャフトが適していることが分かります。ちなみに、これよりさらに硬い「X(エキストラ)」や、柔らかい「A(アベレージ)」「L(レディース)」といったフレックスも存在します。
ヘッドスピード40に合うシャフトの硬さは?
アマチュア男性ゴルファーの平均的なヘッドスピードと言われるのが40m/s前後です。では、ヘッドスピード40に合うシャフトの硬さは?というと、上の表からも分かるように、「R」または「SR」が最も適した選択肢となります。
もしあなたのスイングが、ゆったりとしたテンポで振るタイプであれば、シャフトのしなりを最大限に活かしやすい「R」が良いでしょう。
逆に、切り返しが速く、鋭く振っていくタイプであれば、当たり負けしない少ししっかり感のある「SR」の方がタイミングを取りやすいかもしれません。これはスイングのリズムや好みにも大きく左右されるため、どちらも試打して弾道を比較するのが一番です。
このヘッドスピードの方が「S」を使うと、シャフトがしなりきらずにボールが上がらない、捕まらないといったミスが出やすくなるので注意が必要です。



シャフト選びって、本当に「自分を知る」ことから始まるんですよね。僕の生徒さんで、ずっとSシャフトを使っていた方がいたんですが、計測してみたらヘッドスピードが39m/sだったんです。
そこで思い切ってRシャフトのドライバーを試してもらったら、「え、何これ!楽に振れるのに飛んでる!」って。平均飛距離が180ヤードから220ヤードに伸びて、ゴルフが何倍も楽しくなったそうです。
このように、ほんの少しの「意識改革」と「用品の選択」で、ゴルフは劇的に変わるんですよ!
人気ゴルフクラブシャフト選び方と購入ガイド


シャフトの基本的な選び方がわかったところで、次は「じゃあ、どこのメーカーの何を選べばいいの?」という疑問にお答えしていきます。人気のメーカーから、お得な中古シャフトの探し方まで、具体的な購入方法を見ていきましょう。
ゴルフシャフトメーカーの種類と一覧
日本には、世界的に見ても非常に高い技術力を持ったゴルフシャフトメーカーが数多く存在します。それぞれにブランドとしての特徴や得意分野があり、世界のトッププロからの信頼も厚いです。まずは、国内で人気の主要なシャフトメーカーの種類と、その代表的なブランドを一覧で見てみましょう。
国内主要ゴルフシャフトメーカー
- 藤倉コンポジット (Fujikura):「SPEEDER」シリーズが有名。「走り系」と呼ばれる、インパクトにかけてヘッドが加速する感覚のシャフトを得意とし、飛距離性能の高さに定評があります。詳細は藤倉コンポジット公式サイトで確認できます。
- グラファイトデザイン (Graphite Design):「TOUR AD」シリーズがプロ・アマ問わず絶大な人気を誇ります。「粘り系」と呼ばれる、しなり戻りが緩やかで安定性の高いシャフトが多く、操作性のバランスに優れています。
- 三菱ケミカル (Mitsubishi Chemical):「Diamana」「TENSEI」シリーズが代表的。クセが少なく、幅広いゴルファーに対応する多彩なラインナップが魅力です。
- 日本シャフト (N.S.PRO):スチールシャフトの国内最大手。「MODUS³」や「Zelos」シリーズなど、軽量スチールというジャンルで一時代を築きました。
これらのメーカーは、リシャフト(シャフト交換)用の「カスタムシャフト」として販売されていることが多いですが、人気クラブの純正シャフト(メーカー装着品)として採用されていることもあります。
最新ゴルフシャフトメーカーランキング


「結局、今一番人気のゴルフシャフトメーカーランキングは?」と気になる方も多いでしょう。
これはゴルファーの好みやスイングタイプによって評価が分かれるため一概には言えませんが、近年のツアーでの使用率や販売実績を見ると、ドライバー用シャフトでは藤倉コンポジットの「SPEEDER NX」シリーズや、グラファイトデザインの「TOUR AD」シリーズが常に上位を争っている印象です。
アイアン用のスチールシャフトでは、日本シャフトの「MODUS³」シリーズが非常に高い使用率を誇っています。これらの情報は、ゴルフ専門誌やウェブサイトで定期的に調査・発表されているので、最新のトレンドを知る上で参考になります。(例:ゴルフダイジェスト・オンライン ギア情報)
【プロの世界の事実】世界のトップが選ぶシャフトメーカーはどこだ?
シャフトメーカーの人気を最もリアルに反映するのが、賞金のかかった厳しい環境で戦うPGAツアープロたちの使用率です。米国のゴルフ用品市場調査会社「Darrell Survey」が発表したデータは、そのトレンドを客観的に示しています。
例えば、2024年シーズンの主要トーナメントにおけるドライバーシャフトの使用率では、藤倉コンポジット(Fujikura)が常に30%以上の圧倒的なシェアを誇り、トップを独走。僅差で三菱ケミカル(Mitsubishi Chemical)が続き、グラファイトデザイン(Graphite Design)が3位で追いかけるという構図が定着しています。
この3社だけでツアー全体の7割以上を占めることも珍しくありません。これは、世界のトッププロたちが、日本のシャフトメーカーの持つ高い品質と性能に絶大な信頼を寄せていることの何よりの証明です。
ゴルフクラブのシャフト交換と専門店
今お使いのゴルフクラブのヘッドは気に入っているけど、「どうも弾道が安定しない」「もっと飛ばしたい」という悩みがある場合、ゴルフクラブのシャフト交換(リシャフト)は非常に有効な解決策となります。
シャフト交換は、ゴルフ工房やゴルフシャフト専門店で行うことができます。専門店には、知識と経験が豊富なクラフトマンが在籍しており、あなたのスイングを分析した上で、最適なシャフトの提案から、正確な組み立てまで行ってくれます。
リシャフトのメリットは、今お使いのヘッドを活かしながら、性能を自分好みにアップデートできる点です。費用はシャフト本体の価格+工賃(数千円程度)がかかりますが、クラブを丸ごと買い替えるより安く済む場合も多いです。
ゴルフパートナーの中古シャフト情報


リシャフトに興味はあるけど、新品のカスタムシャフトは価格が高い…と感じる方におすすめなのが、中古シャフトです。国内最大手の中古ゴルフショップであるゴルフパートナーでは、非常に多くの中古シャフトが取り扱われています。
ドライバーやフェアウェイウッド用の、各メーカースリーブ付き(ヘッドに装着するための部品)シャフトが豊富に揃っているため、自分のクラブに対応するものが見つかれば、工賃なしで自分で簡単に交換することも可能です。
価格も新品の半額以下で見つかることも珍しくありません。憧れの高級シャフトを、まずは中古で試してみる、というのも賢い選択の一つですね。
ゴルフ5で探す中古シャフトの選び方
ゴルフ5のような大型ゴルフ量販店でも、中古クラブの取り扱いは年々充実してきており、中古シャフトも豊富に見つけることができます。ゴルフ5で中古シャフトを探すメリットは、新品クラブと比較しながら検討できる点や、併設された工房で専門スタッフに相談しながら、購入後すぐにシャフト交換を依頼できる点です。
中古シャフトを選ぶ際は、傷や消耗度合いをしっかりチェックすることが重要です。特に、シャフトに目立つ傷がないか、グリップはまだ使える状態か、といった点は必ず確認しましょう。不明な点があれば、遠慮せずに店員さんに質問することが、失敗しないためのコツです。
ゴルフクラブシャフトについてよくあるご質問FAQ





最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!シャフト選びって、一見マニアックで難しそうに聞こえますが、自分のスイングと向き合う、とても楽しい時間なんです。
一番大切なのは、スペックの数字だけに惑わされず、実際に振ってみて「これだ!」と感じるフィーリングを信じること。その「ワクワク感」が、練習のモチベーションになり、必ずあなたを上達へと導いてくれます。
この記事が、あなたのゴルフライフをより豊かにするきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません!
まとめ:最適なゴルフクラブシャフト選びの総括
- シャフトはゴルフクラブの性能を左右する背骨のような重要なパーツ
- 主な素材は方向性のスチールと飛距離のカーボンの2種類
- シャフトの硬さ(フレックス)は自分のヘッドスピードに合わせて選ぶのが基本
- R・SR・Sは硬さの指標だがメーカーにより基準が異なるため試打が重要
- ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーはRかSRが最適
- 国内には藤倉やグラファイトデザインなど世界的なシャフトメーカーが多数存在する
- 最新のトレンドは人気メーカーランキングなどでチェックできる
- 今使っているクラブの性能を上げるならシャフト交換(リシャフト)が有効
- シャフト交換はゴルフ工房や専門店に相談するのが安心
- ゴルフパートナーなどの中古ショップでは高性能なシャフトが安価で見つかる
- 中古シャフトを選ぶ際は傷やグリップの消耗度を必ず確認する
- 純正シャフトは万人向け、カスタムシャフトは性能特化型
- 自分に合ったシャフト選びはスコアアップへの最短ルート
- 最終的にはスペックよりも自分が気持ちよく振れるフィーリングを大切にする
- 正しいシャフト選びでゴルフはもっと楽しくなる
今日からできるアクションプラン!
難しく考えず、まずは今お使いのクラブのシャフトに何と書いてあるか確認してみましょう。メーカー名、ブランド名、そして「S」や「R」といった硬さが記載されているはずです。それがあなたの今の「基準」になります。
次にゴルフショップへ行った際に、その基準より少し柔らかいもの、硬いものを試打させてもらう。その違いを感じることが、あなたに最適な一本を見つけるための、素晴らしい第一歩になりますよ!