「ゴルフを始めたけど、何から練習すればいいの?」、「ゴルフクラブって色々あるけど、どの順番で練習するのが正解?」…そんなお悩みを抱えていませんか?僕、ゴルフ100切先生カズも、昔は同じことで頭を抱えていました。
とりあえずゴルフ初心者として打ちっぱなし練習に行ってみたものの、周りの上手な人たちの豪快なスイングを見て焦ってしまい、いきなりドライバーを振り回しては変なスイングの癖がついて遠回り…なんてことも。
特にゴルフ初心者練習で女子の方は、力の差を感じて「一般女性のゴルフの平均飛距離ってどれくらい?」とか「ゴルフ初心者が7番アイアンで何ヤード飛ぶのが普通なの?」なんて飛距離ばかり気にしてしまいがちですよね。
ゴルフ練習はクラブの順番や、ゴルフ初心者が何から練習するかで、上達スピードが劇的に変わるんです。
この記事では、ゴルフ初心者のスイング作りから、効果的なゴルフ初心者練習ドリル、さらにはゴルフ練習で自宅でできる素振りやゴルフ自宅練習ドリルまで、僕が多くの生徒さんを100切りに導いてきた「最短ルート」を、出し惜しみなくお伝えしますね!
- 遠回りしないための正しいゴルフクラブの練習順番
- 初心者でも効果的な自宅と練習場での練習ドリル
- スイングの土台を作るための具体的な方法
- 男女別に意識すべき練習のポイントと飛距離の考え方
ゴルフ初心者練習クラブ順番の基本と考え方

ゴルフ初心者は何から練習を始めるべきか
ゴルフを始めたばかりの初心者さんが最初に抱く疑問、それは「一体、何から練習すればいいの?」ですよね。結論から言いますと、いきなりボールをたくさん打つことではありません。大切なのは、ゴルフクラブを持たずに正しい体の動かし方を覚えることからスタートすることです。
僕がレッスンで最初にお会いする初心者の方の多くが、「とりあえず打ちっぱなしで100球打ってきました!」と意気揚々とおっしゃいます。気持ちはすごく分かるんです!でも、そのほとんどが自己流のスイングで、残念ながら上達から遠ざかる「事故流」になってしまっているんですね。

僕もそうでしたから(笑)。初めてクラブを握った日、とにかく遠くへ飛ばしたくて、マンガの主人公みたいにドライバーをブンブン振り回していました。結果、腰を痛めかけて、ボールは右へ左へ…。最初の1ヶ月は、自分が何をやっているのかサッパリ分かりませんでした。
このような失敗を避けるため、初心者のあなたが最初にやるべき練習は、ボールを打つことではなく、スイングの土台となる「アドレス(構え)」と「体の捻転」を理解することです。
まずはクラブを持たずに、鏡の前で正しい前傾姿勢を作ってみましょう。背筋を伸ばし、股関節から体を折り曲げる感覚です。これがゴルフスイングのすべての基本になります。この姿勢ができていないと、どんなに良いクラブを使っても、どんなに練習しても、安定したショットは望めません。この最初のステップが、今後のゴルフライフを大きく左右する、と言っても過言ではないんですよ。
ゴルフ練習におけるクラブの順番の重要性


「練習するクラブの順番なんて、どれも同じじゃないの?」と思うかもしれません。しかし、これも上達のスピードを左右する非常に重要な要素です。練習の順番を意識するかしないかで、数ヶ月後には大きな差が生まれます。
その理由は、ゴルフクラブはそれぞれ長さも重さも、そして役割も全く違うからです。例えば、家を建てる時、いきなり屋根から作り始める人はいませんよね?まずは基礎工事をしっかり行い、柱を立てて、壁を作って…という順番があります。ゴルフのスイング作りも全く同じなんです。
ゴルフスイング作りは家づくりと同じ
短いクラブでの練習は、スイングの「基礎工事」にあたります。ここでしっかりとした土台を築くことで、長いクラブを持った時でもスイングがブレにくくなります。
以前、僕が担当した生徒さんで、とにかくドライバーを飛ばすのが夢だという方がいました。彼は練習場に来ると、ウォーミングアップもそこそこに、いきなりドライバーの練習ばかりしていました。最初は飛距離も出て楽しそうだったのですが、3ヶ月もすると「最近、アイアンが全く当たらなくなった」と深刻な顔で相談に来られました。
これは、長いドライバーを力任せに振る練習ばかりした結果、体の軸がブレる悪い癖がつき、繊細なコントロールが求められるアイアンショットのスイングが完全に崩れてしまった典型的な例です。この悪い癖を直すのには、また一から短いクラブで地道な練習を繰り返す必要があり、結局かなりの時間をロスしてしまいました。
このため、ゴルフ練習では、闇雲に好きなクラブを振るのではなく、スイングの基本を体に染み込ませるための正しい順番を守ることが、上達への一番の近道になるのです。
ゴルフ初心者の練習はクラブ何番から?
では、具体的にゴルフ初心者はクラブを何番から練習すれば良いのでしょうか。よく「初心者は7番アイアンから」という話を聞いたことがあるかもしれません。これは決して間違いではありませんが、僕、カズの結論としては、「アプローチウェッジ(AW)やピッチングウェッジ(PW)といった、もっと短いクラブ」から始めることを強くおすすめします。
なぜなら、短いクラブは操作性が高く、ボールに正確に当てる「ミート」の感覚を養うのに最適だからです。まずは各クラブで練習するメリットと、こんな方におすすめという点を表にまとめてみました。
練習クラブ | 練習のメリット | こんな方におすすめ |
---|---|---|
アプローチウェッジ(AW) ピッチングウェッジ(PW) | ・クラブが短く当てやすい ・芯に当てる感覚が養える ・スイングの基本が身につく ・アプローチが得意になる | 時間をかけてでも着実に上手くなりたい全ての方 |
7番、8番アイアン | ・全クラブの基準になり応用しやすい ・コースでの使用頻度が高い ・中距離のショットが得意になる | ゴルフデビューの日が決まっていて時間がない方 |
ドライバー(1W) | ・体全体を使うスイングが身につく ・飛ばす爽快感が味わえる ・ティーショットに自信が持てる | ゴルフの予定はなく、とにかくストレス解消したい方 |
表を見ていただくと分かる通り、アプローチウェッジ(AW)などから始める方法は、ゴルフの根幹を築く上で非常に効果的です。短いクラブで確実にボールを捉える感覚を掴めれば、その感覚は7番アイアンやドライバーといった長いクラブにも必ず活きてきます。
初心者がいきなりドライバーを練習する危険性
ドライバーはクラブの中で最も長く、最も扱いが難しいクラブです。フォームが固まっていない初心者がいきなりドライバーを振ると、手打ちになったり、体の軸がブレたりと、悪い癖がつきやすいです。まずは短いクラブでスイングの土台を作ることが、結果的にドライバー上達の近道になります。
焦らず、まずは短いクラブでボールを「運ぶ」感覚をじっくり養っていきましょう。
ゴルフ初心者が最初に固めるべきスイング


クラブの順番が決まったら、次は「どんなスイングを練習するか」です。初心者のあなたが最初に固めるべきスイング、それはズバリ「ビジネスゾーン」のスイングです。
ビジネスゾーンとは、ゴルフスイングにおける腰から腰までの小さな振り幅のことを指します。なぜこの小さなスイングが重要かというと、インパクト(ボールを打つ瞬間)の前後、つまりゴルフショットの最も重要な部分が、このビジネスゾーンに凝縮されているからです。この部分のスイングが安定すれば、ゴルフは劇的にやさしくなります。
自宅でもできる!ビジネスゾーン練習法
- タオル素振り:両脇にタオルを挟み、落とさないように注意しながら腰から腰までの振り幅で素振りをします。これにより、体と腕の一体感が生まれ、手打ちを防ぐことができます。
- グリップエンドおへそドリル:クラブのグリップエンドをおへそに当て、おへそとクラブが常に同じ方向を向くように意識しながら、体を左右に捻転させます。これも体幹を使ったスイングを覚えるのに効果的です。



僕の生徒さんで、何をやってもボールが右に飛んでしまう(スライス)という悩みを持つ方がいました。彼のスイングを見ると、インパクトで腕だけが先行してしまう典型的な手打ちでした。そこで、徹底的にこの「ビジネスゾーン」のドリルを反復してもらったんです。2週間後、彼は別人のようにボールを真っすぐ飛ばせるようになり、「ゴルフってこんなに簡単だったんですね!」と感動していましたよ。
フルスイングは、このビジネスゾーンの動きの延長線上にしかありません。プロゴルファーでさえ、この地味な基本練習を毎日欠かさず行っています。遠回りに見えるかもしれませんが、この基礎練習こそが、安定したショットとスコアアップへの最短ルートなのです。
ゴルフ初心者練習で女子が意識するポイント
最近は女性ゴルファーも本当に増えましたよね!僕のレッスンにも多くの女性がいらっしゃいますが、男性とは少し違った点で悩まれることが多いです。そこで、ゴルフ初心者の女子が特に意識すべき練習のポイントを解説しますね。
最大のポイントは、力に頼らないスイングを身につけることです。男性に比べて筋力が少ない分、どうしても力んでボールを飛ばそうとしてしまいがち。しかし、ゴルフは力ではなく、クラブの重さと体の回転(捻転)を使って打つスポーツです。
女子におすすめの練習意識
- リズムを大切にする:「チャー・シュー・メーン」や「いーち、にーの、さーん」など、自分なりのリズムを口ずさみながら振ってみましょう。力みが取れて、スムーズなスイングがしやすくなります。
- 柔軟性を活かす:男性よりも関節の可動域が広い方が多いので、その柔軟性を活かして、ゆったりと大きなアークを描くスイングを意識しましょう。お風呂上がりのストレッチは特に効果的ですよ!
- クラブに仕事をさせる:ボールを「打ちにいく」のではなく、クラブヘッドの重みを感じて「振られる」感覚を大切にしてください。クラブが勝手にボールを運んでくれるイメージです。
クラブ選びも重要!
女性の場合、体に合ったクラブを選ぶことも非常に重要です。多くのメーカーから女性専用設計(レディースモデル)のクラブが発売されています。男性用クラブに比べて軽くて柔らかく、非力な方でも扱いやすいように作られています。一度、ゴルフショップで試打してみることをお勧めします。
僕の生徒さんにも、最初は飛距離が出ないことに悩んでいた女性がいました。彼女には徹底して力まずにリズム良く振る練習をしてもらいました。すると、最初は飛距離が落ちたものの、ミート率が格段に上がり、結果的に以前より安定して遠くへ飛ばせるようになったんです。「力を抜いた方が飛ぶんですね!」と驚いていたのが印象的でした。
力自慢の男性に飛距離で勝つ必要はありません。正確性としなやかなスイングで、スマートにスコアをまとめていくのが、女性ゴルファーのカッコよさだと僕は思いますよ!
ゴルフ初心者練習クラブ順番に沿った効果的なドリル


ゴルフ初心者の打ちっぱなしでの練習方法
さて、いよいよ打ちっぱなし練習場での実践練習です!ただ、ここでも闇雲にボールを打ち続けるのはNG。目的意識を持った練習が、あなたの上達を加速させます。
初心者が打ちっぱなしで陥りがちな失敗は、「ボールの行方ばかり気にしてしまう」ことです。ナイスショットが出ると嬉しくなり、ミスショットが出ると「なんでだ?」と一喜一憂…。これでは、根本的なスイング作りには繋がりません。
打ちっぱなしでの練習の目的は、コースの状況を想定し、狙った場所に安定して打つためのスイングを固めることです。
カズ先生おすすめ!打ちっぱなし練習法
- 目標設定:まず、その日の練習テーマを決めましょう。「今日は絶対に手打ちしない」「ビジネスゾーンの動きだけ確認する」など、何でもOKです。そして、打席のマットの向きを信じすぎず、必ず打ちたい方向にある目標物(ヤード表示の看板など)を定めます。
- アドレスの確認:1球ごとにアドレスを解き、毎回ゼロから構え直す癖をつけましょう。これはコースで非常に役立つ習慣です。面倒くさがらず、丁寧に行ってください。
- ショートスイングから:練習の最初は、必ずアプローチウェッジなどの短いクラブで、腰から腰までのビジネスゾーンのショットから始めます。体を温め、その日の調子を確認する意味もあります。50%くらいの力感で、20球ほど打ちましょう。
- 色々なクラブを試す:体が温まったら、徐々に長いクラブに移行します。ただし、ドライバーばかり練習するのは避け、色々なクラブをバランス良く練習することが大切です。100球打つなら、ドライバーは20球程度に留めておくのが良いでしょう。
「打ち放題」のワナに注意!
打ち放題プランはたくさん打ててお得に感じますが、初心者にとってはかえってマイナスになることも。「元を取らなきゃ」と焦ってしまい、一球一球を大切にせず、ただ打ち続ける作業になりがちです。最初のうちは、球数制で一球の重みを感じながら練習する方が、集中力も高まり効果的ですよ。
周りの人がドライバーで快音を響かせていても、決して焦る必要はありません。あなたはあなたのやるべきことに集中する。これが上達できる人の共通点です。
ゴルフ初心者が自宅でできる練習メニュー


「忙しくてなかなか練習場に行けない…」という方も多いですよね。ご安心ください!ゴルフは自宅での練習、いわゆる「宅練(たくれん)」だけでも十分に上達できます。むしろ、自宅での地道な反復練習こそが、スイングの再現性を高めるカギとなります。
僕が特におすすめする自宅練習メニューは以下の3つです。
カズ先生推奨!自宅練習三種の神器
- パターマット:ゴルフスコアの約4割はパッティングが占めると言われています。パターマットでの練習は、スコアに直結する最も効果的な自宅練習です。毎日5分でもいいので、ボールの芯で捉える感覚を養いましょう。
- 姿見(大きな鏡):自分のスイングを客観的にチェックするために必須のアイテムです。アドレスの前傾角度や、スイング中の体のブレなどを確認しながら素振りを行うことで、理想のスイングに近づけます。
- ストレッチマット:ゴルフは体の柔軟性が非常に重要。特に股関節や肩甲骨周りの柔軟性は、飛距離アップと怪我の予防に繋がります。お風呂上がりの体が温まっている時に行うのがベストです。
これらは全て、ボールを打たない練習です。ボールがない分、スイングフォームや体の動きそのものに集中できます。



「練習は量より質」とよく言いますが、自宅での練習はまさにその「質」を高める時間です。練習場で100球打つよりも、鏡の前で自分のスイングと向き合う10分間の方が、何倍も価値があることだってあるんですよ。
僕も今でも、毎晩のパター練習とストレッチは欠かしていません。
いきなり全てをやる必要はありません。まずは一つでもいいので、日常生活の中にゴルフの練習時間を取り入れてみてください。
その小さな積み重ねが、コースに出た時に大きな自信となって返ってきますよ。
上達を早めるゴルフの自宅練習ドリル
自宅でできる練習メニューがわかったところで、さらに一歩進んで、上達を加速させる具体的な「ドリル」をご紹介します。これらのドリルは、地味ですが効果は絶大です。
僕が特に初心者の方におすすめしているのは、「アドレスの再現性を高めるドリル」です。ゴルフは「アドレスに始まりアドレスに終わる」と言われるほど、構えがショットの成否を決めます。
アドレス再現ドリル
- 鏡の前に立ち、両足を肩幅に開きます。
- 背筋をピンと伸ばしたまま、股関節からお辞儀をするように前傾します。この時、お尻を後ろに突き出すイメージです。
- 膝を軽く曲げ、腕の力を抜いてダランと下に垂らします。
- その腕が自然に垂れた位置でクラブを握るのが、あなたにとっての正しいボールとの距離になります。
この一連の動きを、毎日繰り返し行ってみてください。最初はぎこちなくても、続けていくうちに無意識に正しいアドレスが取れるようになります。これができれば、ショットの安定感は格段に向上します。
スマホを使ったセルフチェックも効果的!
鏡だけでなく、スマートフォンの動画機能を使って自分のスイングを撮影するのも非常に有効な練習方法です。後方からと正面から、両方撮影してみましょう。自分が思っているスイングと、実際の動きのギャップに驚くはずです。客観的に自分の姿を見ることで、修正点が明確になります。
もう一つ、スイングの軸を作るのに効果的なのが「右足ベタ足素振りドリル」です。バックスイングからインパクト、そしてフォローまで、右足のかかとを地面につけたまま素振りをする練習です。これをやると、体が左右に流れる「スウェー」という悪い動きを防ぎ、体の中心を軸とした回転運動を体感できます。最初は窮屈に感じるかもしれませんが、安定したショットには不可欠な動きですよ。
ゴルフ初心者におすすめの基本練習ドリル
ここでは、スイングの精度を上げるための、より実践的な基本練習ドリルをいくつかご紹介します。練習場でも自宅でもできるので、ぜひ試してみてください。
初心者のショットが安定しない最大の理由は、「手打ち」になっていることです。腕の力だけでクラブを振ろうとするため、スイング軌道がバラバラになってしまうのです。これを矯正するためのドリルが効果的です。
【ドリル1】足を閉じて打つ
これは非常にシンプルですが、効果は抜群です。両足をピッタリとくっつけた状態で、ハーフスイング(腰から腰)の振り幅でボールを打ちます。足場が不安定になるため、体幹をしっかり使わないとバランスが取れず、まともに打つことができません。自然と体を使ったスイングが身につく、素晴らしいドリルです。最初は空振りしても気にせず、バランスを取ることを最優先してください。
【ドリル2】片手打ち(右手・左手)
これも手打ち矯正に効果的なドリルです。まずは右手一本で、次に左手一本でクラブを持ち、小さな振り幅でボールを打ちます。
- 右手一本:クラブヘッドを正しくリリースする感覚、ボールを捉える感覚を養います。
- 左手一本:スイングのリード役となる左腕の役割、体と腕の同調性を高めます。
ゴルフ100切先生カズ
僕の生徒さんで、飛距離は出るけど方向性が全く安定しないという方がいました。原因は、インパクトで右手が強すぎる「あおり打ち」。そこで、彼には練習の最初の30球を必ず「左手一本打ちドリル」から始めるようにしてもらいました。最初は全く当たらなかったそうですが、1ヶ月続けると左腕でクラブをコントロールする感覚が身につき、見違えるようにショットが安定したんです。
これらのドリルは、決して派手ではありません。しかし、プロゴルファーでさえ、スイングの基本に立ち返るために行う非常に重要な練習です。騙されたと思って、ぜひ継続してみてください。
7番アイアンで初心者は何ヤード飛ぶのか


「7番アイアンでどれくらい飛ばせばいいですか?」これは、初心者の方から本当によく聞かれる質問です。飛距離はゴルフの魅力の一つですし、気になりますよね。
あくまで一般的な目安ですが、以下を参考にしてみてください。
- 成人男性:130~150ヤード
- 成人女性:80~110ヤード
ただし、この数字に一喜一憂する必要は全くありません。なぜなら、ゴルフは「飛ばしっこ」ではなく、いかに少ない打数でカップに入れるかを競うスポーツだからです。
飛距離よりも大切なこと
初心者にとって、7番アイアンの飛距離よりも遥かに大切なことがあります。それは、「毎回、同じくらいの距離を、狙った方向に打てるか」ということです。150ヤード飛んでも右の林に入ってしまう1打よりも、120ヤードでもフェアウェイの真ん中に打てる1打の方が、スコアメイクにおいては何倍も価値があります。
僕の経験上、スコアが100を切れないアマチュアゴルファーの多くが、自分の飛距離を過信し、コースマネジメントで失敗しています。
例えば、あるコンペで一緒になった方の話です。彼はドライバーで250ヤード飛ばすパワーヒッターでしたが、セカンドショットのアイアンがとにかく安定しない。グリーンを大きくオーバーしたり、手前のバンカーに入れたりの繰り返しで、結局スコアは110でした。一方、同組にいた小柄なベテランゴルファーは、ドライバーこそ200ヤードそこそこですが、自分の飛距離を完璧に把握しており、常にアイアンでグリーン周りへ正確に運び、楽々パーを拾っていく。彼のスコアは85でした。
この話が示すように、大切なのは最大飛距離ではなく、自分の「平均飛距離」と「方向性」を正確に把握することです。まずは自分の7番アイアンで、気持ちよく振ってキャリー(ボールが飛んで落ちるまでの距離)で何ヤード飛ぶのかを知ることから始めましょう。それがあなたのゴルフを組み立てる上での、非常に重要な基準となります。
総括:ゴルフ初心者練習クラブ順番の考え方


- ゴルフ初心者の練習はボールを打つことより体の動きを覚えることから
- 練習するクラブの順番は上達スピードを左右する重要な要素
- 家づくりと同じでスイングも短いクラブで基礎固めから行う
- 初心者が最初に持つべきクラブは7番アイアンより短いウェッジ類
- 短いクラブは操作性が高くボールを芯で捉える感覚を養える
- 最初に固めるべきスイングは腰から腰までのビジネスゾーン
- ビジネスゾーンの安定がフルスイングの安定に繋がる
- 女子は力に頼らずリズムと柔軟性を活かしたスイングを意識する
- 打ちっぱなしではボールの行方よりスイングフォームを意識する
- 自宅練習はスイングの質と再現性を高める上で非常に効果的
- パターマットや鏡を使った地道な練習がスコアアップのカギ
- 手打ちを矯正するには足を閉じて打つドリルが有効
- 7番アイアンの飛距離の数字に一喜一憂しないこと
- 最大飛距離よりも安定して同じ距離を打てる再現性が大切
- 正しい順番と方法で練習すればゴルフは必ず上達する

