ティーショットの度にボールが右へ大きく曲がっていく…ゴルフでスライスばかり出てしまい、「もうドライバーが怖い!」なんて悩んでいませんか?
いやー、その気持ち、痛いほど分かります!僕も昔はひどいスライスに悩まされ、ゴルフが嫌いになりかけた一人ですから(笑)ドライバーのスライスがひどいとOB連発でスコアになりませんよね。
ドライバーのスライス直し方を色々試したり、ドライバーのスライス練習を重ねても、なぜか止まらない…。もしかしたらドライバーのスライス原因はシャフトかも?なんてクラブのせいにもしたくなります。
この記事では、図解も交えながらドライバーがスライスする原因を徹底解剖し、ドライバーでスライスしない打ち方や、ドライバーのスライスが止まらないときの対策まで、僕の経験を元に分かりやすく解説します。
最強のスライスしないドライバーを探す前に、まずはスイングの根本改善を目指しましょう。ちなみに、ゴルフで90を切れる人の割合はアマチュア全体の約20%未満とも言われますが、その多くはスライスを克服しています。
あなたもこの記事で、その仲間入りを目指しませんか?
- なぜスライスが出るのか、その根本原因がわかる
- スイングやアドレスなど、具体的なスライスの直し方が身につく
- 自宅や練習場でできる効果的な改善ドリルが学べる
- 自分に合ったクラブ選びのヒントが見つかる

どうも、100切り請負人のカズです!僕も昔は「スライスはゴルフの持病」なんて諦めかけていました。
でも、ご安心ください。正しい知識で原因を知り、一つずつ課題をクリアすれば、スライスは必ず直せます。
この記事では、僕が100人以上の生徒さんのスライスを直してきた経験から得た「本当に効く」情報だけを凝縮しました。
遠回りさせません。僕と一緒に、あの気持ちいいストレートボールを取り戻しましょう!
なぜ?ゴルフドライバースライスが起きる5つの原因


ほとんどはコレ!スイング軌道とフェースの開き【図解】
ドライバーのスライスに悩む方の原因は、十中八九、インパクトの瞬間の「スイング軌道」と「フェースの向き」の関係性にあります。
言葉にすると少し難しく聞こえますが、物理の法則なので原理はとてもシンプルです。ボールの飛び方は、この2つの要素の組み合わせで決まります。
スライスは、ボールに対してクラブヘッドがターゲットラインの外側から内側へと横切るように抜けていく「アウトサイドイン軌道」で、なおかつインパクト時にフェースが開いて(ターゲットより右を向いて)当たった時に発生します。
この組み合わせによって、ボールに強烈な右回転(スライス回転)がかかり、ボールは空気抵抗を受けて右へ右へと曲がっていくのです。
スライス発生のメカニズム【図解イメージ】
ボールが曲がる9割の理由は、この2つの要素の組み合わせです。
- スイング軌道:クラブヘッドがボールに対してどのような道筋をたどるか。理想はターゲットラインの内側から入って内側へ抜ける「インサイドイン」ですが、スライサーの多くは外側から入ってくる「アウトサイドイン」になっています。
- フェースの向き:インパクトの瞬間に、クラブの打面がどこを向いているか。軌道に対して開いているとスライス回転がかかります。
つまり、クラブが外から入ってきて、フェースが開いた状態でボールを擦るように打ってしまうことで、あの忌まわしいスライスが生まれる、というわけです。この原理を理解することが、スライス改善の第一歩です。
私のレッスンに来たAさん(40代男性)も、まさにこの典型的なアウトサイドイン軌道に悩んでいました。本人はまっすぐ振っているつもりでも、弾道測定器でデータを見ると、軌道が5度以上もアウトサイドインになっていたのです。
動画で撮影して見せてあげると、「うわっ!こんなにクラブが外から来てるなんて…。これじゃ曲がるわけですね」と愕然としていました。このように、自分の感覚と実際の動きのズレを客観的に知ることが、改善への最短ルートとなります。
アドレスが原因?初心者が陥りがちな構えの間違い


どれだけ完璧なスイングを目指しても、その始点であるアドレス(構え)が間違っていれば、ナイスショットは生まれません。実は、スイングを始める前のアドレスの時点で、すでにスライスが出る準備が完了してしまっているケースが非常に多いのです。
最も多い間違いは、ターゲットに対して肩や腰のラインが開いて(左を向いて)しまっていること。これはゴルファーの多くが右利きであるため、目標方向を視認しようとすると無意識に体が左を向いてしまうのが原因です。
左を向いて構えれば、体はその開いたラインに沿って回転しようとします。その結果、クラブは自然とアウトサイドインの軌道で振られやすくなるのです。
これを改善するには、まず足(スタンス)、腰、肩のラインが、ターゲットラインと「平行」になるように構える基本を徹底することです。
練習場では、足元にクラブやアライメントスティックを2本置き、1本をターゲット方向に、もう1本を自分のつま先のラインに合わせて置くことで、自分がまっすぐ構えられているかを客観的に確認する習慣をつけましょう。



「カズさん、まっすぐ構えてるつもりなんですけど、どうしてもスライスします…。自分では分からないんです。」



「いやー、その『つもり』が一番のクセモノなんですよ(笑)
人間って、目標を見ちゃうとどうしてもそっちに体が開きたくなるんです。
例えるなら、電車の線路です。ターゲットに向かうボールの線路と、自分の体を置く線路、この2本が絶対に交わらない『平行』な状態を作るのが大事。
ボールの位置と体の位置、2つの線路を意識するだけで、スイングの軌道は大きく変わりますよ!」
ボールの位置もスライスに直結する重要な要素です。ドライバーの場合、左足かかとの内側延長線上が基本のポジションとされています。
これが体の中心に寄りすぎていると、クラブが最下点を迎える前にボールに当たってしまい、窮屈なスイングからアウトサイドイン軌道を誘発します。
逆に左に置きすぎても体が開きやすくなるため、まずは基本の位置をしっかり守ることが大切です。
振り遅れがひどい?体が正しく使えていないケース
「振り遅れ」もスライスの大きな原因の一つです。これは、体の回転に対して腕やクラブが戻ってくるのが遅れ、結果としてフェースが開いたままインパクトを迎えてしまう現象を指します。ボールが右にプッシュアウトした後に、さらにスライスしていくような球筋が出る場合は、この振り遅れが原因である可能性が高いです。
なぜ振り遅れが起きるのでしょうか?最大の原因は、ダウンスイングの始動の順番が間違っていることにあります。「飛ばしたい!」という気持ちが強いほど、腕力に頼ってクラブを振り下ろす「手打ち」のスイングになりがちです。この動きでは下半身の回転が止まってしまい、体とクラブの動きがバラバラになってしまうのです。
正しいスイングは、下半身のリードから始まります。腰が回転し、それに続いて上半身(胸)、腕、そして最後にクラブヘッドが鞭のようにしなってついてくる。
この「運動連鎖」がスムーズに行われることで、ヘッドが走り、フェースが自然にスクエアな状態に戻ってきます。この感覚は、まさに「ムチをしならせる」感覚に近いです。手元が先行し、ヘッドが後からビュンと走ってくるイメージですね。
振り遅れのセルフチェック
フィニッシュで、あなたのおへそはターゲット方向をしっかり向いていますか?もし向いていなければ、体の回転が途中で止まっている証拠です。
また、フィニッシュでバランスを崩さずに3秒静止できますか?できない場合は、腕の力に頼りすぎている可能性があります。しっかりとおへそを目標に向け、美しいフィニッシュを取る意識を持つだけでも、振り遅れは改善の方向へ向かいます。
ドライバーのスライス原因はシャフトにあることも


一生懸命練習を重ねてもスライスが改善しない場合、一度立ち止まって、使っているクラブ、特にシャフトが本当にあなたのスイングに合っているかを疑ってみることも大切です。
例えば、ご自身のヘッドスピードに対してシャフトが硬すぎる(オーバースペック)場合、ダウンスイングでシャフトが十分に「しなる」ことができず、その「しなり戻り」の力を利用できません。
結果としてヘッドが戻りきらないままインパクトを迎えるため、フェースは開きやすくなります。逆に柔らかすぎる場合も、しなり戻るタイミングが早すぎたり遅すぎたりして安定せず、ミスの原因になります。
シャフトの重さも非常に重要です。軽すぎるシャフトは手先で簡単に操作できてしまうため手打ちを助長し、スイング軌道が不安定になります。一方で、重すぎると体力的に振り切れず、典型的な振り遅れの原因となります。
シャフトが原因でひどいスライスに悩んでいた生徒さんが、適切な重さと硬さのシャフトに変えただけで、まるで別人のようにボールが捕まり、飛距離も20ヤード以上伸びたケースを、私は何度も見てきました。
自分に合ったシャフトが分からない場合は、一度ゴルフショップのフィッティングなどを利用して、専門家のアドバイスを受けることを強くお勧めします。大手ゴルフクラブメーカーの公式サイトなどでも、クラブ選びのヒントが紹介されていますので、購入前に情報を集めてみるのも良いでしょう。
意外な盲点!メンタルが引き起こすスライス
これまで技術的な原因を解説してきましたが、精神的な要因、つまりメンタルがスライスを引き起こしていることも少なくありません。
特に、「右サイドがOBだから、絶対に右には行かせたくない!」「前のホールで大叩きしたから、ここはなんとかフェアウェイに…」と強く思ったティーショットで、かえって大きなスライスを打ってしまった経験はありませんか?
これは、「右はダメだ」と意識すればするほど脳が危険を察知し、体を守ろうとして硬直させてしまうために起こります。筋肉がこわばり、腕の振りがスムーズでなくなってフェースを返す動きができなくなるのです。
また、左サイドを安全地帯だと認識し、無意識に左へ体を逃がしながら打つことで、結果的にアウトサイドイン軌道を強めてしまうこともあります。これは「心の弱さ」ではなく、誰にでも起こるごく自然な体の反応なのです。
このメンタルスライスを克服するための僕の哲学は、「結果ではなく、目の前の一つの動きに集中すること」です。
ボールの行方を考えるのではなく、例えば、「フィニッシュまでしっかり振り切ることだけを考えよう」とか、「おへそをターゲットに向けることだけ意識しよう」といったように、一つの具体的な目標に集中します。
これにより、余計な雑念が払いやすくなり、体がスムーズに動くようになります。スイングに入る前の深呼吸も、心と体をリラックスさせるのに非常に効果的ですよ。
事実:アマチュアゴルファーの約9割がスライスに悩んでいる
ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)が実施した大規模なアンケート調査によると、アマチュアゴルファーが最も悩んでいる球筋は「スライス」が圧倒的1位で、実に全体の87%を占めるという結果が出ています。
これは、ドライバーからアイアンまでクラブを問わない悩みであり、「スライスはゴルフの持病」とまで言われる所以です。あなたがスライスに悩んでいるのは、決して特別なことではなく、ほとんどのゴルファーが通る道なのです。



スライスの原因、思い当たるフシはありましたか?原因が分かれば、対策は半分終わったようなものです。
ここからは、その原因を一つずつ潰していくための、より具体的な直し方と練習ドリルを紹介します。
多くの生徒さんが「こんな簡単なことで変わるの?」と驚いた即効性のある方法ばかりです。
この「意識改革」が、あなたをスライス地獄から救い出すきっかけになりますよ!
もう曲げない!ゴルフドライバースライスの直し方と練習法


即効性あり!ドライバーでスライスしない打ち方の基本
ラウンド中に突然スライスが止まらなくなった!そんな緊急事態のために、即効性が期待できる打ち方の基本ポイントを3つご紹介します。これは、スイングそのものを大きく変えるというより、物理的にスライスが出にくい「準備」をして打つという考え方です。
スライス改善・即効3点セット
- グリップを「ストロンググリップ」に変える
左手(右利きの場合)をいつもより少し右側に回し、ナックルのが2つ半から3つ見えるくらいで握るグリップです。こうすることで、何もしなくてもテークバックでフェースがシャット(閉じた状態)になりやすく、ダウンスイングでフェースが自然に返りやすくなります。ボールが捕まりやすくなる、最も基本的な直し方です。グリップの握り方に悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。 - アドレスで「クローズスタンス」をとる
ターゲットラインに対して、右足を少し後ろに引いて構えます。これにより、体が開きにくくなり、クラブがインサイドから下りてくるスイング軌道を作りやすくなります。やりすぎるとフックの原因になるので、まずは靴半足分くらいから試してみてください。 - ボールをいつもより「右」に置く
ボールの位置を、ボール半個〜1個分、スタンスの右足寄りに置いてみましょう。これにより、スイング軌道の最下点を迎える前にインパクトのタイミングが早まり、フェースが開く前にボールを捉えることができます。これも振り遅れに悩む方には効果的な対策です。
これらはあくまで応急処置的な側面もありますが、コースでどうしてもスライスが止まらない時などには非常に有効です。まずは練習場で、どの方法が自分にしっくりくるか、弾道がどう変わるかを試してみてください。
ドライバーのスライスが止まらないときの最終手段


いろいろ試しても、どうしてもスライスが止まらない…。そんな重症なスライスに悩むゴルファーへの最終手段は、スイングのイメージを180度変えることです。
具体的には、「ボールの右斜め後ろからヘッドを入れて、ターゲットの遥か右方向へ振り抜いていく」という意識を極端に強く持つことです。
多くのスライサーは、ボールをまっすぐ飛ばそうとするあまり、クラブをターゲットラインに沿ってまっすぐ下ろしてこようとしますが、これがアウトサイドイン軌道の元凶です。
僕がレッスンでよく使う例えは、「野球のライト方向へ、流し打ちでホームランを打つ」イメージです。ボールの内側(自分側)を叩き、クラブを右方向へ放り投げるように振ります。
最初はターゲットの右へ飛んでいくボールに恐怖を感じるかもしれませんが、これを続けていると、ある瞬間にボールが左へ曲がり始める「ドローボール」の感覚が掴めるはずです。
この「ボールを潰す感覚」を一度でも体感できれば、スイングは劇的に変わります。



「右に振るなんて怖いですよ!余計スライスしそうです…。」



「ですよね!でも、それが脳の勘違いなんです。今のスイングは、まっすぐ振ろうとして結果的に『左』に振ってしまっている状態。
だから、あえて逆の『右』に振ることで、結果的にスイング軌道が『まっすぐ』に近づいていくんです。
騙されたと思って、練習場の右端のネットを狙って思いっきり振ってみてください。
カキーンという快音と共に、今まで見たことのない球筋が出ますよ!」
効果絶大!スライス改善のための練習ドリル
スイングの根本改善には、正しい動きを体に染み込ませる反復練習が不可欠です。ここでは、僕が実際に多くの生徒さんを改善に導いた、効果実証済みの練習ドリルを2つ紹介します。地味ですが、効果は絶大です。
カズ式・スライス撲滅ドリル
1. 右足ベタ足スイングドリル
これは、下半身の使いすぎによる体の開きを抑え、腕の正しいターン(ローテーション)を覚えるためのドリルです。やり方は簡単で、インパクトからフォローにかけて、右足のかかとを地面につけたままにする意識でスイングします。
右足が早くめくれ上がってしまうと、腰が早く開きすぎてしまい、腕がついてこられずに振り遅れの原因となります。右足を我慢することで、下半身と上半身の捻転差が生まれ、その捻転差が解放されることでヘッドがビュンと走る感覚、つまり「ヘッドが加速する」感覚が体感できます。
2. 極端なインサイドアウト素振りドリル
これは、染み付いたアウトサイドイン軌道を強制的にリセットするためのドリルです。ボールの飛球線後方、30cmくらい内側にペットボトルやゴルフボールの箱などを置きます。そして、その障害物にクラブが当たらないように、極端なインサイドアウトの軌道で素振りを繰り返します。
最初は窮屈に感じると思いますが、このドリルを繰り返すことで、クラブを内側から下ろすという正しい体の使い方を脳と体に覚え込ませることができます。慣れてきたら、実際にボールを打ってみましょう。
スライスしない最強ドライバーの選び方とコツ


正しいスイングを身につける努力と並行して、クラブの力を借りるのも賢い方法です。近年、ゴルフクラブの技術は目覚ましく進化しており、「スライスしない」ことをコンセプトにした、いわゆる「捕まりの良い」ドライバーがたくさん販売されています。
スライスしにくいドライバーには、以下のような特徴があります。これらの特性を理解することで、自分にとっての「最強」の1本を見つけやすくなります。
特徴 | なぜスライスしにくいのか | どんな人におすすめ? |
---|---|---|
フックフェース | 構えた時点でフェースが少し左を向いているため、インパクトで開きにくい。 | 構えた時に安心感が欲しい、とにかくまっすぐ飛ばしたい初心者。 |
重心距離が短い | シャフトの軸線から重心までの距離が短く、ヘッドを返しやすい(ターンさせやすい)。 | 自分の力でヘッドを返すのが苦手なゴルファー。 |
重心角が大きい | クラブを平らな机に置いたとき、フェースが上を向く角度が大きい。これもヘッドの返りやすさに繋がる。 | 自然なスイングでボールを捕まえたいアベレージゴルファー。 |
ドローバイアス設計 | ヘッド内部のウェイトをヒール(手元)側に配置し、ヘッドが返りやすいように設計されている。 | スライスに長年悩んでいる、クラブの力で楽に飛ばしたい人。 |
これらの特徴を持つドライバーは、ゴルファーのスイングを補助し、ミスを軽減してくれます。
「最強」の定義は人それぞれですが、これらの機能を理解し、ゴルフショップで試打をしてみて、自分が最も「楽にボールが捕まる」と感じる一本を見つけることが、スライス克服への近道になるかもしれません。
特にゴルフ初心者の方は、最初から捕まりの良いクラブを選ぶと上達が早まる可能性があります。
90切りを目指すスライス克服の考え方
アマチュアゴルファーにとって大きな目標である「90切り」。日本ゴルフ協会(JGA)のハンディキャップ統計などを見ても、これを達成している人の割合はアマチュア全体の20%未満と言われていますが、彼らに共通しているのは「大きなミスをしない」ことです。
事実:「90切り」達成者はゴルファー全体の約25%
アマチュアゴルファーの大きな目標である「90切り」。ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の調査によると、平均スコアが80台(89以内)のゴルファーは全体の24.5%というデータがあります。
これは、4人に1人しかいない計算です。多くのゴルファーがこの壁に跳ね返される最大の原因が、ドライバーのスライスによるOB(ペナルティ)です。逆に言えば、スライスを克服しティーショットが安定すれば、それだけで大多数のゴルファーから一歩抜け出し、「90切り」という上級者の仲間入りを果たせるのです。
出典:GDO
そして、その最大の障壁となるのが、ドライバーのスライスによるOB(ペナルティ)です。
90切りを目指す上でのスライス克服の考え方は、「完璧なストレートボールを目指さない」ことにあります。持ち球として、少し右に曲がる「フェードボール」をコントロールできるようになれば、それで十分なのです。スライスとの決定的な違いは、曲がり幅が計算でき、狙った範囲にボールを運べるかどうかです。
そのためには、ティーグラウンドのどこに立つか(ティーアップの位置)、どこを狙うかといったコースマネジメントも非常に重要になります。
例えば、コースの右サイドが危険なホールでは、あえてティーグラウンドの右側に立ち、フェアウェイの左サイドを狙うことで、スライスしてもフェアウェイに残る確率を高めることができます。
スライスを無理にゼロにするのではなく、「自分の持ち球として飼いならす」という発想の転換が、スコアアップの鍵を握ります。
ゴルフドライバースライスについてよくあるご質問FAQ





最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます!スライス克服の道筋は見えましたか?
この記事で紹介したドリルは、僕が自信を持ってお勧めするものばかりです。
でも、一番大切なことを忘れないでください。それは「ゴルフを楽しむ心」です!悩む時間も上達へのプロセス。
ナイスショットの快感、仲間との笑い声…その全てがゴルフの魅力です。あなたの挑戦を、心から応援しています!
まとめ:正しい直し方でゴルフドライバースライスは卒業できる
ドライバーのスライスは多くのゴルファーが悩む課題ですが、原因を正しく理解し、適切な練習を続ければ必ず改善できます。最後に、この記事の要点をまとめます。
- スライスの主な原因はアウトサイドイン軌道と開いたフェースの組み合わせ
- ターゲットに対して肩や腰が開いて構えるアドレスも大きな原因
- 下半身が止まり腕力に頼る「手打ち」は振り遅れとスライスを誘発する
- 自分のスイングに合わない硬すぎる・重すぎるシャフトもスライスの原因になりうる
- 「右はダメだ」というメンタルブロックもスライスを悪化させる一因
- 即効性のある直し方としてストロンググリップやクローズスタンスがある
- ボールの位置を少し右足寄りにすることも振り遅れ対策に有効
- 根本的な改善にはインサイドアウト軌道を身につける練習が不可欠
- 右足のかかとを浮かさない「ベタ足スイング」は体の開きを抑えるドリル
- 障害物を置いて軌道を矯正する練習もスイング改善に効果的
- フックフェースやドローバイアス設計のドライバーはスライス軽減を助けてくれる
- 完璧なストレートではなくコントロールできるフェードボールを目指すのが現実的
- コースマネジメントを工夫しスライスを「持ち球」として活かす考え方も重要
- 練習とコースでのミスの違いはメンタルと傾斜への対応力が原因
- 正しい知識と練習を継続すれば、誰でもスライスは克服できる
今日からできるアクションプラン
「よし、やるぞ!」と思った今が絶好のチャンスです。まずはこの2つから始めてみませんか?
- 鏡の前でアドレスチェック(5分):クラブや棒を肩と腰にあて、ターゲットラインと平行になっているか確認しましょう。
- タオルで素振り(10回):両脇にタオルを挟んで、体と腕が一体で回る感覚を掴みましょう。手打ち防止に効果てきめんです。
この小さな一歩が、次のラウンドで大きな違いを生み出します。フェアウェイの真ん中に力強く飛んでいく、あなたの快心のショットをイメージして、ぜひ試してみてください!
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